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シランケド 【天皇賞秋2025】

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

シランケド:牝5歳:米国型×ディープインパクト:前走新潟記念2人気1着:横山武

結論

■これまでキャリア12戦でいずれも上がり3位以内を使い、逃げたレースを除けば全戦で上がり2位以内を使っているように末脚が武器のタイプだが、ゴールまでグイグイと加速していくような長く力強い脚を使える馬のため、スローペースから上がりの差で前を差し切る瞬発力勝負のような展開よりは、全体的に時計がかかり末脚の持続力とその速さの両方が問われるような展開に最も適性がある
■これまでには中山や福島のような直線の短いコースでもコーナーで加速して進出するような形で脚を使えており、直線の長いコースも小回りコースもこなせるタイプである
■これまでには稍重までではあるものの道悪でも問題なく自身の脚を伸ばせており、レースの時計がかかって長く脚を使える能力が要求されやすいという点でパンパンの良馬場よりは多少渋った方がむしろ良いタイプで、同じ父であるトップナイフが道悪を得意としていることからも、血統的にも適正が高いと考えられる
■キャリアの前半ではほとんど毎回出遅れるほどスタートが上手ではなく、それにより位置取りが常に後手になることで、上位の上がりで差し込んでも展開利を得た先行馬やインで進めて差す馬に先着できないようなレースもあったが、鞍上がデムーロに乗り替わりになってからはスタートも二の脚もつくようになり、ポジション取りにある程度の自由度が生まれたことで一気に重賞勝ち、GⅠ馬券圏内までパフォーマンスを向上させた
■特に前々走のヴィクトリアマイルでは、馬場に雨の影響があり道中がハイペースで流れて差し決着になった展開が明確に向いていたとは言え、枠と直線での進路取りを考えると1, 2着馬よりも強い競馬をしており、少なくとも展開がハマるパターンでは明確にGⅠ級の力がある
■天皇賞秋では、パンパンの良馬場ではスローペースだと瞬発力勝負、ミドルペースだとスピードレースが向く馬にそれぞれ適正面で譲りそうではあるものの、雨の影響が大きな馬場でキレよりも持久力のある末脚が要求される流れになれば明確に適正のある舞台となる、近走の好走と今回の相手強化のバランスでどの程度の人気になるかが読みづらいが、望みの条件が用意された上で人気しすぎない構成になれば狙い時、条件によっては重たい印で

全レース分析

2歳

【1】新潟1400m新馬(稍重):9着:藤田
・陣営は「大きな馬で使いつつ良くなっていきそうなタイプです。次につながる走りを」とコメントしていた、追い切りは併用で併せ馬は行われていたが、時計は全体的に軽め
・レースは開催6日目(Aコース6日目)で稍重になった馬場の中35.2 – 36.6の前傾1.4で、前半を速めのペースで進めると、600-1000mを12.1 – 12.4と緩めた、ラストは残り2Fから0.7加速して11.7 – 12.5と残り2Fからの加速が大きな展開
・内枠から遅めのスタートを切ると、直後に手綱と喧嘩して内へヨレて最後方を追走した、道中は最後方のまま促されるような追走になっていた、勝負所ではインアウトで外へ出されて後方の外から直線へ、直線では反応して伸びて上がり最速の脚を使ったが勝負になる位置取りではなく9着敗戦

【2】阪神1400m未勝利:取り消し:中1週:柴山
・陣営は「しまいの脚は悪くなかった。スタートをしっかりと決めて、流れに乗れれば」とコメントしていた、追い切りは坂路単走で軽い時計が1本出されていた
・前日に左後肢フレグモーネのため出走取り消しとなった

3歳

【3】中京1400m未勝利:1着:8ヶ月:国分恭
・陣営は「休養期間が長いですしスタートにも課題が残る現状。次につながるレースを」と弱気コメントだった、追い切りは併用で併せ馬も行われ、毎週ジョッキーが騎乗していた、当週は坂路単走で軽め
・レースは開催6日目(Bコース2日目)の馬場の中33.6 – 35.5の前傾1.9で、道中をハイペースで進めると、ラスト3Fは11.4 – 11.7 – 12.4とゴールへ失速する展開
・外目の枠から出遅れると少し促されて最後方を追走した、ペースが速かったこともあり道中も追っ付け通しの様子だった、勝負所では内目の進路取りからインアウトで外へ出されて後方の外から直線へ、直線では進路を求めて一番外へ出されるとグイグイと伸びて4角2番手から抜け出しにかかった2着馬を差し切って優勝、上がりは2位より0.5秒速い最速の34.2

【4】小倉1800m1勝クラス:3着:1ヶ月:国分恭
・陣営は「まだゲートに課題が残っている。この距離でレースを覚えていってくれれば」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前にはジョッキー騎乗で併せ馬が行われていたが時計は軽め、当週は坂路単走で軽めだった、初の古馬との対戦
・レースは開催3日目(Aコース3日目)の馬場の中35.6 – 58.9 – 36.4の前傾0.8で、前半をややハイペースで進めると、ラスト4Fは11.6 – 11.9 – 12.2 – 12.3とゴールへ失速する展開
・内枠からこれまでと比較するとマシなスタートを切ると控えて後方のインを追走した、前走がハイペースからの距離延長だったが道中はしっかり折り合って追走できていた、その後はスムーズに進めると、勝負所では残り3F手前から促されてインアウトで後方の外から直線へ、直線ではゴール前でも加速途中のような徐々に伸びる脚を伸ばしたが、先に抜け出した組は交わせず0.6秒差の3着まで

【5】紫苑S(稍重):3着:中2週:国分恭
・陣営は「前走はコーナーが4つの舞台と中距離に対応した。現状の力で、重賞でどこまでやれるか。今後に向けていい経験になってほしい」とコメントしていた、追い切りは一転して坂路での単走オンリーで、時計は軽かった、初の関東遠征
・レースは開催1日目(Bコース1日目)で未明の雨の影響で重馬場でスタートし乾いて稍重になった馬場の中35.0 – 58.1 – 36.3の前傾1.3で、2F目から残り400mまで11秒台が7F連続する持続的なハイペースで進めると、ラスト3Fは11.9 – 12.4 – 12.0と差しの組がラストのラップを加速させる展開で、9着までのうち4角4番手だった2着馬を除くと全馬が4角で6番手以下の差し決着
・外枠から歩くようなスタートで出遅れると枠なりに控えて後方の外を追走した、道中は少し追っ付けられるシーンもあったがポジションは変わらず後方の外を追走していた、勝負所では残り4Fから徐々に促されると馬群の外をまわって加速して中団後方の大外へ出されて直線へ、直線ではキレる様子ではなかったものの長く脚を使うと先に抜け出しにかかってバテ気味の組を交わして3着
・レース後鞍上は「変に内枠よりはこの枠が良かったです。折り合いも付きました。ただ、ゴーサインを出してからしぶくなりました。レースとしては1番強い競馬をしたと思います」とコメントしていた
・その後は前走の疲れが取れず、態勢が整わなかったとのことで権利を取った秋華賞は回避した

結論(再掲)

■これまでキャリア12戦でいずれも上がり3位以内を使い、逃げたレースを除けば全戦で上がり2位以内を使っているように末脚が武器のタイプだが、ゴールまでグイグイと加速していくような長く力強い脚を使える馬のため、スローペースから上がりの差で前を差し切る瞬発力勝負のような展開よりは、全体的に時計がかかり末脚の持続力とその速さの両方が問われるような展開に最も適性がある
■これまでには中山や福島のような直線の短いコースでもコーナーで加速して進出するような形で脚を使えており、直線の長いコースも小回りコースもこなせるタイプである
■これまでには稍重までではあるものの道悪でも問題なく自身の脚を伸ばせており、レースの時計がかかって長く脚を使える能力が要求されやすいという点でパンパンの良馬場よりは多少渋った方がむしろ良いタイプで、同じ父であるトップナイフが道悪を得意としていることからも、血統的にも適正が高いと考えられる
■キャリアの前半ではほとんど毎回出遅れるほどスタートが上手ではなく、それにより位置取りが常に後手になることで、上位の上がりで差し込んでも展開利を得た先行馬やインで進めて差す馬に先着できないようなレースもあったが、鞍上がデムーロに乗り替わりになってからはスタートも二の脚もつくようになり、ポジション取りにある程度の自由度が生まれたことで一気に重賞勝ち、GⅠ馬券圏内までパフォーマンスを向上させた
■特に前々走のヴィクトリアマイルでは、馬場に雨の影響があり道中がハイペースで流れて差し決着になった展開が明確に向いていたとは言え、枠と直線での進路取りを考えると1, 2着馬よりも強い競馬をしており、少なくとも展開がハマるパターンでは明確にGⅠ級の力がある
■天皇賞秋では、パンパンの良馬場ではスローペースだと瞬発力勝負、ミドルペースだとスピードレースが向く馬にそれぞれ適正面で譲りそうではあるものの、雨の影響が大きな馬場でキレよりも持久力のある末脚が要求される流れになれば明確に適正のある舞台となる、近走の好走と今回の相手強化のバランスでどの程度の人気になるかが読みづらいが、望みの条件が用意された上で人気しすぎない構成になれば狙い時、条件によっては重たい印で

Gregory

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