Uncategorized

ショウナンマグマ 【中山記念2023】

中山記念の各馬分析2頭目はショウナンマグマ。前走東京新聞杯のしんがり負けから中2週での参戦となります。開幕週の中山に狙いを定めての出走と見ますが、前走からどれだけ前進があるでしょうか。

結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。

中山記念の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:斤量:鞍上)

ショウナンマグマ:牡4歳:米国型×SS系:前走東京新聞杯11人気16着:○○:56kg

結論

■他馬を怖がる面があり、揉み込まれる競馬は避けたく、過去には制御が効かなくなったレースもある(【4】きさらぎ賞、【5】1勝クラスなど)、そのため逃げや先行で周りに馬の少ない環境が作れるレースの方が実力を出せる可能性が高い
■テンはそこまで速くないが上記のように揉み込まれたくない面があるため、ある程度ポジションを取って競馬をしてくることが多いが、2戦前の【11】ディセンバーSでは新馬戦を除いて初めて番手の競馬でも結果を出したように多少精神的な成長は見られている
■そのディセンバーSでは馬体を16kg増やしているように成長が見込め、ここ2戦は追い切り時計の良化も目立っている、馬が成長期にあると見たい
■未勝利戦を除いて好走したレースは中山1800mおよび福島1800mであり明確に中山>東京のタイプで、直線が長く末脚比べになるレースよりは小回りでポジションと長い脚を使える強みを生かすレースで狙いたい
■相手強化に加えて前走の大敗もあってここでは人気を落としそうだが、近走の成長ぶり+条件好転(東京→中山)で馬券圏内なら一発ある、本レースは2018年3着マルターズアポジー、2020年3着ソウルスターリングなど前々で競馬をした人気薄が3着に残す場面も散見される、狙っておきたい穴馬

全レース分析

2歳

【1】新潟内回り2000m新馬:6着:吉田豊
・追い切りはW主体の週末坂路調整で、最終追いでは6F67.2 – 12.1で併せ併入していた
・レースは35.6 – 62.7 – 35.3で序盤スローの展開から残り4Fから0.9加速すると12.4 – 12.2 – 11.5 – 11.6とゴールまで伸びるようなラップ
・大外12番枠から遅めのスタートを切ると若干促されてハナへ、道中は折り合ってペースを落としていた、勝負所では3角付近から外から数頭並びかけてきて抵抗するようにペースアップして、先頭をキープしたまま最内から直線へ、残り200mまでは踏ん張っていたがそこからは交わされるだけで6着

【2】東京1800m未勝利:1着:3ヶ月:吉田豊
・追い切りは併用で最終追いは坂路で行われていた
・レースは36.4 – 60.6 – 35.0で、序盤このクラスとしては平均程度の流れから残り3Fから1.0加速して11.2 – 11.4 – 12.4とラストはゴールへ失速する展開
・中枠から出負け気味のスタートを切ると隣の馬と接触したが大きな不利はなかった、2角で前を他馬にカットされたところで頭を上げていたが向正面に入ってからは落ち着いて好位馬群を追走した、勝負所では残り700m付近から促されると加速して前から3列目内から5頭目付近から直線へ、残り300mで先頭に立つと後続を突き放せはしなかったが長く脚を使って上がり3位で優勝
・キャリア2戦目で初戦逃げの競馬の後だったがしっかり折り合えていた

【3】中山2000m1勝クラス:4着:中2週:吉田豊
・陣営は「騎手の進言で距離を延長する」とコメント、追い切りは坂路とWで1本ずつで最終追いはWで終い重点併せ先着、中2週ながら馬体は+10kgしていた
・レースは開幕週の馬場の中36.1 – 61.6 – 35.6で、序盤スローの展開から残り5Fから0.8加速すると11.9 – 11.5 – 11.7 – 11.4 – 12.5と伸びる高速ロングスパート戦
・内枠から若干遅めのスタートを切ると先行馬群を折り合って追走した、道中向正面で外からまくる馬がおり馬群はペースアップし、本馬もそれに併せて促されて加速した、4角では狭いところに突っ込むと前から2列目内から3頭目付近から直線へ、上がり3位で伸びると0.1差の4着
・昇級戦でも好走した形だが、1 – 4着が1 – 4番枠の馬で独占された内枠決着競馬で、4番枠という内枠スタートだったのも大きかったか
・早めに加速が始まってもラストまで脚を伸ばせており、使える脚が長いタイプの可能性

3歳

【4】きさらぎ賞(稍)(中京2000m):11着:2ヶ月:吉田豊
・陣営は「右回りだともたれるので左回りの方がいい」とコメント、追い切りはWと坂路の併用で中間には坂路の自己ベスト4F51.3 – 12.5が出され、Wでも自己ベスト6F82.2 – 66.6 – 12.2が出されていた、最終追いは坂路で、全体的に追い切り時計の質が向上していた
・レースは36.2 – 60.6 – 35.9で、道中からラストまで12.0付近が続き加減速の少ない持続的なラップで、それなりに上がりのかかる展開
・中枠からスタートすると少ししてハミを嫌がるような素振りを見せ、1角から2角では馬群の外へ出ていき、向正面では大きく馬群から外に離して騎手とコンタクト取れていない様子で追走していた、向正面で最後方になってそのまま直線に進入すると、ここでも騎手とのコンタクト取れていない様子で、大差での最下位負け
・レース後鞍上は「口向きに難しいところのある馬ではありますが、他の馬に迷惑をかけてはダメですね」とコメントしており、まだまだ気難しい点がある

【5】東京1600m1勝クラス(重):4着:中1週:吉田豊
・追い切りは坂路で単走が1本で4F54.1 – 13.5と終い垂れるような時計だった
・レースは34.2 – 58.4 – 36.0で、序盤飛ばした展開から残り3Fから1.0加速すると11.2 – 12.1 – 12.7とラストはゴールへ失速する展開
・大外枠からスタートすると中団前目の外を追走していたが、前走に続き若干口向き悪い様子で徐々にポジションを上げていくと3、4角中間では2番手の外を追走した、そのまま直線は1列目で進入すると内の勝ち馬と並んでいたが離されてしまっての4着

【6】中山1800m1勝クラス:1着:1ヶ月:菅原
・追い切りはW主体からの週末は坂路で最終追いでは自己ベスト6F80.4 – 65.5 – 12.4が出されていたが、単走追いで短評には引っかかるとあった
・レースは小雨の降る良馬場の中36.1 – 60.2 – 35.7で、スロー気味の展開からラスト3Fは12.4 – 11.5 – 11.8と残り2Fからの加速が大きい展開
・内枠からスタートを切ると出て行ってハナへ、道中は離した逃げとなり、向正面では6馬身ほど離した逃げとなった、残り800mから12.5 – 12.4とペースを落とすと2番手との差は1馬身ほどで600mを通過、そのまま直線へ進入すると上がり2位で他馬を突き放して8馬身差の圧勝、逃げの競馬で前進

【7】プリンシパルS(L)(東京2000m):11着:1ヶ月半:菅原
・追い切りはいつものパターンで前走に続いて最終追いは単走だった
・レースは35.7 – 59.9 – 34.8で、平均的なペースから残り3Fから0.7加速すると11.2 – 11.7 – 11.9とラストはゴールへ失速するラップ
・最内枠からスタートすると出て行ったが外の馬たちが前に入ってきて中団のインコースを追走した、かなり口向きの悪さを見せていたが、前走は見せていなかったことを考えると他馬を怖がって反応している可能性が高い、道中は全く集中せずポジションを下げると後方のインコースから直線へ進入した、直線は伸ばせず11着敗戦
・前走は逃げて圧勝したことを考えると、現状他馬の影響を受けない揉まれない競馬でしか力を出せないか

【8】ラジオNIKKEI賞:2着:2ヶ月:菅原
・陣営は前走について「内枠が響いてこの馬の競馬ができなかった」とコメントしていた、追い切りはW主体の週末坂路でいずれも単走、終いにかけて加速していく良いラップが踏めていた、ハンデ53kg
・レースは34.9 – 58.8 – 35.9で、序盤そこそこ飛ばした展開から道中は12.0付近が4F続く持続的なラップで、ラスト3Fは12.0 – 11.7 – 12.2というそれなりに上がりかかる展開
・中枠からスタートすると前走を鑑みてか押して押して軽快に逃げた、勝負所では若干後続が来るのを待って並びかけられてから残り400mから追い出されると直線でも脚を伸ばしたが自身の内から抜け出されて2着
・他馬を怖がる面を出させないようにする競馬で重賞でも結果を出した(ハンデは軽いが)

【9】セントライト記念(稍):9着:2ヶ月半:横山武
・追い切りは相変わらずのパターンでここでもオール単走だった、2週前にはWで5F換算自己ベストの6F84.1 – 65.4 – 11.7が出されていた
・レースは稍重の中35.4 – 60.3 – 35.3で、残り4Fから0.5加速すると11.7 – 11.6 – 11.5 – 12.2と伸びる4F戦
・中枠からスタートすると前走同様押して押してハナへ、道中は折り合って自身のペースで逃げられていた、勝負所では残り700m付近から促されたが、残り400mで外から並ばれると抵抗できず直線は手応えなくなっての9着
・レース後鞍上は「(中略)距離が長いようで、残り400mでスタミナがなくなりました、今のところ1800mまででしょうか」とコメント

【10】オクトーバーS(L)(東京2000m):13着:1ヶ月:津村
・追い切りは坂路からのWでの調整で、最終のWの時計は近走と比較すると遅めだった(近走が6F83秒台 – 5F66秒台、今回は6F85.5 – 5F67.4)、斤量は別定54kgでトップとは4kg差があった
・レースは36.1 – 59.1 – 35.2で、前半は最初の1F13.2を除いて11.6以下が続く持続的な展開から残り3Fから0.5加速して11.4 – 11.9 – 11.9という展開
・中枠外目からスタートすると他に速い馬がおらずゆったりとした感じでハナへいったが、2角すぎると軽快に加速して2番手を4馬身ほど離して逃げた、勝負所1頭だけ残り400mから並びかけてきた、直線では残り150m付近まで2番手の馬との併せ馬で伸びていたが、そこからは一気に交わされて13着
・軽快に逃げた上で2番手が早めに競りかけてきて厳し目の競馬となったのもあるが、1800m以上ではポジションが取れる脚質と長く脚を使える面を鑑みるに中山>東京のタイプか

【11】ディセンバーS(L)(稍)(中山1800m):1着:2ヶ月:デムーロ
・追い切りは相変わらずW主体でオール単走、最終追い切りでは自己ベストに迫る時計が出されていた、2ヶ月の間隔を開けて馬体は+16kgしていた
・レースは36.1 – 59.0 – 37.5で、序盤は平均程度の流れも600 – 1000mで11.5 – 11.4と稍重にしては速い加速のラップが入ったことでラスト4Fは11.9 – 12.3 – 12.3 – 12.9とゴールへ失速し上がりかかる展開
・内枠からデムーロの引くようなスタートで遅めのスタートを切ると押して行ったが外から速めの馬がおり控えて2番手を追走した、前に逃げ馬がきた時には相変わらず怖がる素振りを見せていたが、向正面では2馬身ほど離れていたからか折り合いの中で追走できていた、勝負所も早めにポジションを押し上げてくる馬はおらず周りにゆとりある状態で逃げ馬に並びかけて直線に進入すると交わして凌いで1着

4歳

【12】東京新聞杯:16着:1ヶ月半:デムーロ
・追い切りはW主体の週末坂路での調整で、自己ベストが2本出されていた、最終追い切りはそのベストで6F83.5 – 64.5 – 12.1の時計
・レースは34.4 – 57.1 – 34.7で、道中11.4以下が続く高速の持続的な展開から残り3Fから0.3加速すると11.0 – 11.6 – 12.1とラストはゴールへ失速するラップ
・中枠からスタートを切ると多少押して出して行ったがマイルでも速い方の流れではポジション取りきれず中団の外を追走した、直線もそのまま中団の外目から進入したが伸ばせず、残り300mからは置かれてしまっての最下位16着敗戦
・道中鞍上が意図的に外に出したようなところがあり、他馬に揉み込まれる競馬を避けている

結論(再掲)

■他馬を怖がる面があり、揉み込まれる競馬は避けたく、過去には制御が効かなくなったレースもある(【4】きさらぎ賞、【5】1勝クラスなど)、そのため逃げや先行で周りに馬の少ない環境が作れるレースの方が実力を出せる可能性が高い
■テンはそこまで速くないが上記のように揉み込まれたくない面があるため、ある程度ポジションを取って競馬をしてくることが多いが、2戦前の【11】ディセンバーSでは新馬戦を除いて初めて番手の競馬でも結果を出したように多少精神的な成長は見られている
■そのディセンバーSでは馬体を16kg増やしているように成長が見込め、ここ2戦は追い切り時計の良化も目立っている、馬が成長期にあると見たい
■未勝利戦を除いて好走したレースは中山1800mおよび福島1800mであり明確に中山>東京のタイプで、直線が長く末脚比べになるレースよりは小回りでポジションと長い脚を使える強みを生かすレースで狙いたい
■相手強化に加えて前走の大敗もあってここでは人気を落としそうだが、近走の成長ぶり+条件好転(東京→中山)で馬券圏内なら一発ある、本レースは2018年3着マルターズアポジー、2020年3着ソウルスターリングなど前々で競馬をした人気薄が3着に残す場面も散見される、狙っておきたい穴馬

Gregory

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA