ラジオNIKKEI賞の各馬分析2頭目はショウナンマクベス。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
ラジオNIKKEI賞の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)
ショウナンマクベス:牡3歳:リオンディーズ×SS系:前走プリンシパルS(L)(東京2000m)8人気4着:◯◯
結論
■スタートが速く、それ故に2戦目の競馬でテンションが高かった札幌2歳Sと見た目からして意図的に控えられた共同通信杯を除けば好位で競馬ができており、キレる脚がないため早めからエンジンをかけて位置取りの差を活かしたいタイプである
■左回りではコーナーで逆手前が出たり直線で内へヨレる所があり、右回りのホープフルでもレース後の鞍上からはヨレることについて言及があったものの、現状は右回りの方がまだ真っ直ぐ走れておりベターな条件である
■開幕週のローカル1800mで行われるラジオNIKKEI賞では先行力があることは強力な強みであり、ヨレる面を見せる左回りでも前走は残り4Fからラップを上げ始める競馬でリステッドを4着と悪くない内容だった、東京ではあるものの1勝クラスでは好位から上がり3位で勝ち切っている点も評価でき、ベターな右回りである今回はパフォーマンスの上積みが見込める、斤量、枠、展開/隊列予想次第では重たい印も検討、高評価
全レース分析
2歳
【1】東京1600m新馬:1着:岩田康
・追い切りはWと坂路の併用で併せ馬も行われていた、当週は坂路で単走軽め
・レースは開催17日目(Dコース1日目)の馬場の中37.1 – 61.4 – 34.2の後傾2.9で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.4 – 11.3 – 11.5と伸びる展開で同率を含めて3位以内の上がりを使った4頭が4着までを独占した
・8頭立ての4番枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中はやや行きたがってはいたが折り合いの中ではあった、また4角手前では数完歩だけ逆手前になっていた、勝負所では残り3F付近から促されて先頭で直線へ、直線では追い出しを我慢され残り200m手前から仕掛けられるとやや内へヨレながら伸びて後続を凌いで優勝
【2】札幌2歳S(重):8着:2ヶ月半:岩田康
・追い切りはW主体の調整から1週前は函館のW、当週は札幌の芝で調整されていた、2週前のWでは6F自己ベストの79.9 – 65.1 – 12.8が出されていたが、終いにかけて失速するようなラップだった、当週の札幌芝は単走で軽め、2ヶ月半の休み明けで馬体は+18kgしていた
・レースは開催13日目(Bコース5日目)の晴れた重馬場の中36.3 – 61.0 – 37.2の前傾0.9で、前半を緩まりきらないラップで進めると、ラスト4Fは12.1 – 12.6 – 12.2 – 12.4と1度も11秒台が入らない展開で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占した
・内目の枠からスタートすると右へヨレながら好スタートを切って出て行って中団の馬群を追走した、序盤こそ頭を上げて行きたがっていたが、2角付近からはマシになってなんとか折り合いの中ではあった、向正面では馬群の内を追走し、3角手前では追い出しを開始されていた、勝負所では中団の最内をまわったが他馬には置かれるような形になって後方の馬群から直線へ、直線では伸ばせず8着敗戦
・レース後に鞍上は「(プラス18キロで)太かったかもしれないけど折り合いは良かった。今日は負けたけど次はもっと走れると思う」とコメントしていた
【3】東京2000m1勝クラス:1着:2ヶ月:池添
・陣営は「疲れが出たので放牧で立て直した。二千は鍵になるが、合うイメージがある」とコメントしていた、追い切りはW主体週末坂路での調整で、毎週併せ馬が行われていた、前走と比べると終いにかけて加速するラップを踏めていた、馬体は+18kgしていた前走から-8kgしていた
・レースは開催10日目(Bコース4日目)の馬場の中38.3 – 63.5 – 34.2の後傾4.1で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.0加速して11.4 – 11.4 – 11.4と伸びる展開で上位の上がりを使った3頭が圏内を独占する末脚決着
・8頭立ての3番枠からスタートすると外の逃げ馬を行かせて切り返して2番手の外を追走した、序盤こそ折り合いが怪しかったが向正面に入る頃には落ち着いており、3角までには外からハナを叩く馬がいたがそれでも落ち着いて追走できていた、勝負所では残り3F手前から促されて3番手から直線へ、直線ではキレるような脚ではなかったもののゴールまで脚を使うと1.1/4馬身抜けて優勝
【4】ホープフルS:10着:2ヶ月:池添
・陣営は「切れないので先行策を取りたいが、ひと息で走るので馬の後ろでひとためしたい」とコメントしていた、追い切りはW主体週末坂路での調整で毎週併せ馬が行われていた、デビュー以来初めて当週にも速めの時計が出されていた
・レースは開催9日目(Aコース9日目)の馬場の中36.0 – 61.4 – 35.5の後傾0.5で、前半をややスローペースで進めると、ラストは残り5Fから0.7加速して12.0 – 11.6 – 11.7 – 11.9 – 11.9と伸びるロングスパート戦で上位の上がりを使った2頭がワンツーする決着
・内枠からスタートすると出て行って好位のインを追走した、道中は折り合いの中で追走できていた、勝負所でも変わらず最内をまわってくると4角で少し外に出されて前に勝ち馬を見る好位の馬群から直線へ、直線では序盤で外の馬と接触し2着馬に前をカットされたがその後はスムーズに追われた、ラストは本馬なりに脚を使ってはいたが10着まで
・レース後鞍上は「最初から入れ込みがキツく、右にもたれていました。そのあたりが修正されれば良いと思います」とコメントしていた
3歳
【5】共同通信杯:6着:1ヶ月半:横山和
・陣営は前走について「テンションが高かったし、コーナー4つだとモタれる面も影響」とコメントしていた、追い切りはこれまでと一転してオールWで単走での調整
・レースは開催6日目(Dコース6日目)の馬場の中36.4 – 60.0 – 34.2の後傾2.2で、前半をミドルペースで進めると、ラスト4Fは11.8 – 11.5 – 11.5 – 11.2とゴールへ加速する展開で、上位の上がりを使った馬が圏内を独占する末脚決着
・9頭立ての6番枠からスタートすると折り合い重視で控えて中団後方の外を追走した、勝負所では残り4F過ぎから徐々に促されて後方の馬群から外へ出されるようにして直線へ、直線では内へヨレるのを矯正されながら追われたがキレ負け+ヨレて追いきれないという様子で脚を伸ばしきれず勝ち馬から1.5秒差の6着まで
・レース後に鞍上は「テンションは高いけど上手に競馬をしてくれました。これから一つひとつ課題を克服してくれたら」とコメントしていた
【6】プリンシパルS(L)(東京2000m):4着:2ヶ月半:津村
・追い切りは前走に続いてオールWでの単走で、2週続けてジョッキーが騎乗していた、時計は全て終い重点
・レースは開催4日目(Aコース4日目)の馬場の中36.4 – 60.6 – 34.7の後傾1.7で、道中はミドルペースで進めると、ラストは残り4Fから0.4加速して11.8 – 11.5 – 11.6 – 11.6と伸ばす高速4F戦
・内枠からスタートするとやや抑えられながら出て行って2角を過ぎてからハナへ、道中はしっかりと折り合って逃げられていた、途中3, 4角中間では8完歩ほど逆手前が出ている時があった、勝負所では残り3F付近から促されて2番手と2馬身ほどの差の先頭で直線へ、直線では最内を走っていたにも関わらず内へヨレるような所を見せて矯正されながら伸びたが、ラストは3頭に交わされて4着まで
・直線で最内を走った馬が4着までを独占しており、馬場は向いていた
結論(再掲)
■スタートが速く、それ故に2戦目の競馬でテンションが高かった札幌2歳Sと見た目からして意図的に控えられた共同通信杯を除けば好位で競馬ができており、キレる脚がないため早めからエンジンをかけて位置取りの差を活かしたいタイプである
■左回りではコーナーで逆手前が出たり直線で内へヨレる所があり、右回りのホープフルでもレース後の鞍上からはヨレることについて言及があったものの、現状は右回りの方がまだ真っ直ぐ走れておりベターな条件である
■開幕週のローカル1800mで行われるラジオNIKKEI賞では先行力があることは強力な強みであり、ヨレる面を見せる左回りでも前走は残り4Fからラップを上げ始める競馬でリステッドを4着と悪くない内容だった、東京ではあるものの1勝クラスでは好位から上がり3位で勝ち切っている点も評価でき、ベターな右回りである今回はパフォーマンスの上積みが見込める、斤量、枠、展開/隊列予想次第では重たい印も検討、高評価
Gregory