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クイーンズウォーク 【天皇賞秋2025】

基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上)

クイーンズウォーク:牝4歳:キズナ×米国型:前走新潟記念除外:川田

結論

■中団付近から差す競馬での好走が多く末脚が武器の馬ではあるものの、デビューからの3戦の後は上がり最速を使っていないように、末脚は一瞬でキレるというよりは直線でだんだんと加速しゴールまで長く伸ばせるタイプのため、その強みを最大限活かすためには比較的上がりを要する展開が向いている
■小倉牝馬Sでは直線で手前を替えずにラストまで右手前のまま走っており、手前の関係からは本質的に右回りより左回りの方が向くタイプである
■また、大型馬で飛びが大きいこともあり、右回りに多いコーナーでの加速が要求されるコース形態や馬群の内目に押し込められるような隊列よりも、だんだんと加速する強みを活かせる直線の長いコースで馬群の外目をノンプレッシャーで追走する競馬が向いている
■以上から、比較的上がりを要する展開×左回り×直線の長いコース×外枠がベストと言える条件で、これに該当した金鯱賞とヴィクトリアマイルでは強豪相手にパフォーマンスを発揮して連対した(内枠だったが好走したローズSも1角までに強引に馬群の外へ誘導する競馬で、道中はプレッシャーのない馬群の外目を追走できていた)
■馬の調子は追い切り時計からなんとなく察せるタイプで、最近で言えばWで自己ベストの時計が出されていたローズS・金鯱賞ではしっかりと結果が出せている
■天皇賞ではスローペースからの瞬発力勝負や、ミドルペースで前も止まりづらい流れでは高く評価しづらいものの、左回り×直線の長いコースという条件はあるため、後は上がりを要する展開・馬場と道中を外目でスムーズに立ち回れる隊列が揃えば金鯱賞・ヴィクトリアマイル同様ベストの条件となる、良馬場では上がりを要するレースは期待しづらいが、例えば雨の影響が強い馬場になればワンチャンス、前走がアクシデントでの競走除外で、休み明け自体はローズSで結果を出したことはあるものの状態は追い切りの過程や陣営のコメントの注視が必要、相手関係と前走のアクシデントを考えるとここは人気が沈むタイミング、色々と条件が揃えば重たい印まで

全レース分析

2歳

【1】京都1800m新馬(稍重):2着:川田
・陣営は「調教時計は出ていますが、大型馬でまだパンとしていない部分があります」とコメントしていた、追い切りは併用で毎週併せ馬が行われており、Wでは終い重点の時計が目立っていた
・レースは開催12日目(Bコース3日目)で晴れた稍重の中36.9 – 63.9 – 33.9の後傾3.0で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.8加速して11.8 – 11.0 – 11.1と伸びる高速上がり戦で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占した
・大外枠から出ないようなスタートで出遅れると控えて中団の外目を追走した、道中では3角までにポジションを少し上げて、3角では好位の外を追走していた、勝負所では残り4Fから少しずつ促していくとコーナーでは本格的な追い出しは開始されず、好位の外目から直線へ、直線では馬場の良い外目へ誘導されて追われると脚を使って2位より0.3秒速い上がり最速33.6で伸びたが、先に抜け出した逃げ馬に迫りきれず1馬身差の2着まで

【2】阪神1800m未勝利:1着:1ヶ月半:川田
・陣営は「初戦は発馬がひと息で流れに乗れませんでした。互角に出れば楽しみです」とコメントしていた、追い切りは坂路からのWでの調整で、共に前走よりも速い時計が出されていた
・レースは開催7日目(Bコース1日目)の馬場の中35.4 – 60.7 – 34.4の後傾1.0で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.4加速して11.8 – 11.4 – 11.2とゴールへ加速する展開
・中枠内目からスタートすると少し行きたがるのを抑えられながら好位の馬群を追走した、道中は3角までに外へ誘導されて3角では中団前目の外を追走していた、その後はかなりラップが緩んだが落ち着いて追走できていた、勝負所ではあまり促されないまま中団前目の外から直線へ、直線では少し促されると反応して伸びて2位より0.3秒速い上がり最速33.7で2馬身抜け出して優勝
・ラストは早い段階で鞍上が追いを緩めており、かなり余力があった

3歳

【3】クイーンC:1着:1ヶ月半:川田
・陣営は「短期放牧を挟んでここを目標に順調にきている。初めての長距離輸送や左回り、千六と課題はあるけれど今後につながる走りを」とコメントしていた、追い切りは1週前のみW、その他は坂路での調整で、当週には単走で自己ベスト53.1 – 12.0が出されていた、初の関東遠征
・レースは開催5日目(Dコース5日目)の馬場の中35.4 – 58.7 – 34.4の後傾1.0で、前半をミドルペースで進めると、ラストは残り3Fから0.5加速して11.1 – 11.6 – 11.7と伸びてラストはゴールへ失速する展開で、上位の上がりを使った馬が圏内を独占する末脚決着
・大外枠からスタートすると少し行きたがるのを抑えられながら枠なりに後方の外を追走した、勝負所では残り4F付近から徐々に促されて後方の大外から直線へ、直線では力強く伸びて馬群から抜け出すと、ラストは少し2着馬に迫られたがクビ差凌いで優勝
・レース後鞍上は「返し馬も良い雰囲気で終える事が出来たので、成長も感じましたし、自信を持ってこの競馬をして来ました。1600mを走りたいわけではなく、タイミング的にここが良いのかなというところで1600mを使う事になっていますので、先々のためにも、先に繋がる競馬を、という思いでのこの競馬です」と距離適性が1600mにある訳ではないとの旨のコメントをしていた

【4】桜花賞:8着:2ヶ月:川田
・陣営は「長い距離に適性があると感じていますので、マイル向けに仕上げるよりは先につながるレースができるように調整をしてきました。ケイコは1週前、当週と非常にいい動きでした」とコメントしていた、追い切りは併用で、近走と比較して全体時計は出されておらず、終い重点の内容が目立っていた
・レースは開催14日目(Bコース4日目)の馬場の中34.5 – 58.1 – 34.1の後傾0.4で、前半3Fを飛ばして入ると、600-1000mを11.8 – 11.8と少し緩めた、ラストは残り3Fから0.4加速して11.4 – 11.2 – 11.5と伸びる展開で、4角で8番手以下の馬が4着までを独占する差し決着
・内枠からスタートすると出て行って中団のインを追走した、道中は終始最内の位置取りのまま比較的落ち着いて追走できていた、勝負所でもポジションを変えずに馬群の加速に付き合うと、中団のインから直線へ、直線では内目の狭い進路を探りながら追われたが伸ばしきれず8着まで
・レース後鞍上は「これをいい経験にして、次に向かっていくための準備ですね」とコメントしていた

【5】オークス:4着:1ヶ月半:川田
・陣営は「1週前にしっかりやって、その後にグンと良くなってきました。直前は坂路で調整程度でしたが、バランスも良く、とてもいい動きでした。このままの走りで競馬を迎えられれば」とコメントしていた、追い切りはWからの坂路での調整で、1週前のWではジョッキーが騎乗して自己ベスト81.3 – 66.4 – 11.5が出され併せ先着していた、当週は坂路単走で軽めだった、馬体は+8kgしていた
・レースは開催10日目(Bコース4日目)の馬場の中34.7 – 57.7 – 35.1の前傾0.4で、序盤から前が後続を離してハイペースで進めると、ラストは残り3Fから1.2加速して12.2 – 11.5 – 11.4と前と後ろが入れ替わって加速ラップの展開で、4角で10番手以下から同率を含めた上がり2位以内を使った3頭で圏内を独占の差し決着
・内枠からスタートすると出て行って中団前目のインを追走した、1角までには頭を上げて行きたがっていたが、その後は落ち着いて追走できていた、向正面では進路を少し外へ誘導され3角時点では中団前目の外を追走していた、勝負所では残り700m付近から徐々に促されると好位の外目になって直線へ、直線では徐々に加速するような脚で伸びて抜け出しにかかったが、ラストは差しの組の2頭に離されて2着から0.3秒差の4着まで
・レース後鞍上は「桜花賞とは違い、しっかり走れました。素晴らしい走りができました」とコメントしていた
・展開を考えると位置取りが前だったのが痛かった印象で、元を辿ると内目の枠に入ってしまっていたのが向かなかったか
・直線での伸び脚は一瞬でキレるというよりは徐々に加速していくタイプで、飛びも大きく見えることから、コーナーでの加速が求められるコースよりは直線の長いコース向きでは

【6】ローズS(中京2000m)(稍重):1着:4ヶ月:川田
・陣営は「休み明けで本番を見据えた仕上げではありますが、順調に夏場を過ごせたし、前哨戦としては力を出せる態勢にあると思います」とコメントしていた、追い切りは併用で、2週前1週前とWで共に自己ベストを更新する時計が出されていた、当週は坂路単走で時計は軽め
・レースは開催12日目(Bコース2日目)で明け方に雨があり稍重になった馬場の中36.1 – 60.3 – 35.6の後傾0.5で、スタートから2F目に10.8が入ったが、その後は12.0付近が続く持続的な展開で、ラスト3Fも11.9 – 11.8 – 11,9と加減速の少ないラップだった、上位の上がりで差し込んだ馬はいたものの、4角で5番手以内の5頭がいずれも7着以内に入る前が止まらない流れだった
・内枠からあおり気味のスタートを切ると1角までにだいぶ強引に外目へ誘導し、2角では中団の外を追走していた、1, 2角ではやや頭を上げる仕草があったが向正面後半では落ち着いた、勝負所では残り700m付近から徐々に促されると中団前目の外になって直線へ、直線では相変わらず徐々に加速していくような末脚で力強く伸びると、上がり2位33.5の脚で馬群から抜け出して1馬身半差の完勝
・レース後鞍上は「ゲートの出方次第で彼女がどういう走りをしたいかを優先しつつ、リズムを取ってレースを進めました。今日は前哨戦のつくりということで目一杯ではありませんでしたが、ここを使ってさらに状態が上向いてくるようにと無理をしないレースの組み立てで、このような結果を得ることができました。デビュー前からポテンシャルの高さを感じていましたが、ひと夏を越して体幹がしっかりとしたことでバランスを取って走れるようになり、いい成長を見せてくれています」とコメントしていた
・直線の長いコースではそのだんだんと加速するような末脚を存分に発揮できる、直線の長いコースで上がりを要するような展開への適正が最も高いのでは

【7】秋華賞:15着:1ヶ月:川田
・陣営は「競馬を使ったことで、1週前は気持ちが入り過ぎているところが見受けられたので、今週は無理のない程度にやりました。落ち着いた状態で、レースを迎えられればいいですね」と少し精神的な難しさが出ているとの旨のコメントをしていた、追い切りは併用のオール単走で、当週は坂路でかなり緩い時計が出されていた
・レースは開催4日目(Aコース4日目)の馬場の中34.5 – 57.1 – 36.7の前傾2.2で、序盤は逃げ馬が後続を離して逃げてのハイペースで進めると、ラスト4Fは11.6 – 12.2 – 12.7 – 11.8とラストは前が変わって加速する展開で、4角7番手以下から上位の上がりを使った3頭で圏内を独占する差し決着
・内枠からスタートするタイミングで大きく躓いて後方2番手を追走した、向正面では大きく外へ誘導されて進出し残り5F地点では中団後方の外を追走していた、勝負所では残り4Fから促されると馬群の外をまわって中団後方の外から直線へ、直線では脚が残っておらず最下位敗戦
・レース後鞍上は「無事に終わっているといいなと思いました」とコメントしていた
・3, 4角では体が外へ流れるのを必死に矯正されている様子で、上手くコーナリングできていなかった

結論(再掲)

■中団付近から差す競馬での好走が多く末脚が武器の馬ではあるものの、デビューからの3戦の後は上がり最速を使っていないように、末脚は一瞬でキレるというよりは直線でだんだんと加速しゴールまで長く伸ばせるタイプのため、その強みを最大限活かすためには比較的上がりを要する展開が向いている
■小倉牝馬Sでは直線で手前を替えずにラストまで右手前のまま走っており、手前の関係からは本質的に右回りより左回りの方が向くタイプである
■また、大型馬で飛びが大きいこともあり、右回りに多いコーナーでの加速が要求されるコース形態や馬群の内目に押し込められるような隊列よりも、だんだんと加速する強みを活かせる直線の長いコースで馬群の外目をノンプレッシャーで追走する競馬が向いている
■以上から、比較的上がりを要する展開×左回り×直線の長いコース×外枠がベストと言える条件で、これに該当した金鯱賞とヴィクトリアマイルでは強豪相手にパフォーマンスを発揮して連対した(内枠だったが好走したローズSも1角までに強引に馬群の外へ誘導する競馬で、道中はプレッシャーのない馬群の外目を追走できていた)
■馬の調子は追い切り時計からなんとなく察せるタイプで、最近で言えばWで自己ベストの時計が出されていたローズS・金鯱賞ではしっかりと結果が出せている
■天皇賞ではスローペースからの瞬発力勝負や、ミドルペースで前も止まりづらい流れでは高く評価しづらいものの、左回り×直線の長いコースという条件はあるため、後は上がりを要する展開・馬場と道中を外目でスムーズに立ち回れる隊列が揃えば金鯱賞・ヴィクトリアマイル同様ベストの条件となる、良馬場では上がりを要するレースは期待しづらいが、例えば雨の影響が強い馬場になればワンチャンス、前走がアクシデントでの競走除外で、休み明け自体はローズSで結果を出したことはあるものの状態は追い切りの過程や陣営のコメントの注視が必要、相手関係と前走のアクシデントを考えるとここは人気が沈むタイミング、色々と条件が揃えば重たい印まで

Gregory

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