エンペラーズソード 【東京新聞杯2026】
東京新聞杯の各馬分析3頭目はエンペラーズソード。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
東京新聞杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)
エンペラーズソード:セ4歳:ドレフォン×米国型:前走東京1600m3勝クラス1人気1着:原:57kg
結論
■デビュー前から去勢されておりデビュー戦ではまわりの馬を気にして集中して走れていなかったように気性的に難しい面があったが、早い段階で改善され、道中の折り合いを含めて優等生な競馬ができるようになっている
■特段キレる末脚があるタイプではないため基本的には速いテンを活かした先行競馬が信条なものの、前々走には東京1600mで36.3 – 60.0 – 33.1の高速上がり戦でも先行して上がり3位を使って優勝しており、1勝クラスを長く脱出できなかった時と比較すると明確に力を付けている
■これまで条件戦を4勝してオープン入りしているが、その全てがコース替わりor開幕から4日以内であり、過去には陣営からレース前に「馬場が悪いと走りがバラバラになる。開幕週の芝で改めて見直したいところ」とコメントが出されている所からも、開催終盤の脚を取られるような馬場よりは、綺麗な馬場で先行馬も簡単には止まらないコンディションで先行力を活かしたいタイプである
■また、4勝のうち3勝が追い切りで自己ベストの時計を出された時であり、追い切りで自己ベストが出されているタイミングでは素直に状態は良しと受け取りたい
■東京新聞杯では前が簡単には止まらない馬場コンディションになることが多く、先行力を活かしたく、2勝クラス3勝クラスと同舞台で連勝している本馬にとってこれ以上ない舞台である、前走がハンデ戦だったこともあり純粋な実力では他の出走馬に譲る面もありそうなものの、まだまだ成長著しい4歳馬である点や舞台への適性を考えると少なくとも相手には欲しい、もう1つ強めに評価するには内枠が欲しい
全レース分析
2歳
【1】新潟1400m新馬:10着:荻野
・陣営は「気が良くてゲートも速い。好仕上がりで動きも水準以上なので初戦から期待」とコメントしていた、追い切りはW主体でそこそこの時計が出され、併せ馬も行われていた、新馬戦で既に去勢されていた
・レースは開催1日目(Aコース1日目)の馬場の中34.5 – 35.2の前傾0.7で、前半をミドルペースで進めると、600-800mを12.2と緩めた、ラストは残り3Fから0.4加速して11.8 – 11.2 – 12.2と残り2Fからの加速も大きな展開で、上位の上がりを使った3頭が4着を5馬身離す決着
・外枠からスタートすると出て行って好位の馬群を追走した、道中は物見をしているのか少し集中していない様子だった、勝負所では残り3F付近から気合いを付けられたが、依然遊びながら走っている様子で中団の馬群にポジションを下げて直線へ、直線では伸ばせず敗戦
・気性的にかなり難しそうな様子だった
【2】新潟1600m未勝利:3着:1ヶ月:菅原
・陣営は「ケイコは動いていたが、他馬を気にして走っていた。能力はある。積極策で」とコメントしていた、追い切りは前走と同様のパターン
・レースは開催9日目(Aコース9日目)の馬場の中35.1 – 59.9 – 34.9の後傾0.2で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して11.5 – 11.1 – 12.3と加速する展開で、4角で5番手以内の馬が4着までを独占する先行決着
・10頭立ての5番枠からスタートすると押して出して行って2番手を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では残り4Fから少しずつ促して行って逃げ馬から1馬身半ほどの差の2番手から直線へ、直線では残り500mから追われると脚を使って前に迫ったが逃げ馬を交わしきれず、ラストは勝ち馬に交わされて3着まで
・スッと2番手に付けた影響も大きかった可能性はあるものの、前走と比較すると集中して走れている様子だった
【3】中山1800m未勝利:1着:1ヶ月:菅原
・陣営は「初戦で他馬を気にしていたので前回は積極策。千八の方がレースがしやすい」とコメントしており、距離を延長して先行策を取ることでまわりに馬がいない状態を作るのが狙いの様子、追い切りはいつものパターンで、当週には5F自己ベストの85.1 – 67.6 – 11.2が出され併せ先着していた、初の右回り
・レースは開催7日目(Cコース2日目)で直線追い風が吹くコンディションの中35.9 – 62.4 – 34.1の後傾1.8で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.8加速して11.8 – 11.1 – 11.2と残り2Fからの加速も大きくゴールへ加速するような展開で、上位の上がりを使った3頭が圏内を独占する末脚決着
・最内枠からスタートすると促して出して行ったが外の馬が速く行かせて切り返して2番手を追走した、道中は単独の2番手で落ち着いて追走できていた、勝負所では残り500m付近から促されると加速して逃げ馬を交わして先頭に立って直線へ、直線では反応して抜け出すとラストは2着に2馬身半差を付けて快勝
【4】中山2000m1勝クラス:5着:2ヶ月:菅原
・陣営は「マイルがベストかもしれないが、出がもうひとつ。自分のリズムでどこまで」と距離適性についてコメントしていた、追い切りはいつものパターンで2週前に自己ベスト83.0 – 66.6 – 11.7が出されていた、2ヶ月の休み明けで馬体は+16kgしていた
・レースは開催1日目(Aコース1日目)の馬場の中34.3 – 59.4 – 35.3の前傾1.0で、入りの3Fをハイペースで進めると、道中はミドルペースで進めた、ラスト4Fは12.2 – 12.0 – 11.7 – 11.6と残り2Fから加速してゴールへ加速する展開で、4角で6番手以下から上位の上がりを使った3頭で圏内を独占する差し決着、勝ちタイムは1:58.8の2歳レコード
・中枠からスタートすると出て行って内へ寄せてハナに立っていたが、1角までに外から主張する馬がおり行かせて切り返して逃げ馬の外の2番手を追走した、向正面では外からプレッシャーをかけてくる馬がおり、前で3頭並んだ隊列の真ん中を追走していた、勝負所ではほとんど馬なりで加速して逃げ馬に並びかけると先頭に変わって直線へ、直線では脚を使ってはいたが残り150mで鋭く伸びた3頭に交わされて5着まで
【5】京都ダート1800m1勝クラス:中止:1ヶ月:荻野
・陣営は「ダートを試してみます。体調は引き続きいいので、もまれず運べるようなら」とコメントしていた、追い切りはいつものパターン、初の関西遠征
・レースは36.5 – 62.8 – 37.8の前傾1.3で、道中をややスローペースで進めると、ラストは残り4Fから0.3加速して12.8 – 12.7 – 12.6 – 12.5とゴールへ加速する展開で、上位の上がりを使った4頭が4着までを独占する末脚決着
・中枠外目からスタートすると直後に大きく躓いて控えて後方の馬群を追走した、1角では狭い馬群で頭を上げる様子があってポジションを下げて最後方になった、向正面では追っ付けられるような追走になっていた、勝負所では馬群に置かれるような形になり4角手前で鞍上は追うのを辞めていた、その後のレポートでは競争中に異常歩様となり最後の直線コースで競争を中止したと発表された
3歳
【6】中山1800m1勝クラス:3着:1ヶ月:菅原
・陣営は「前回はつまずいたうえに他馬に邪魔された。能力は通用するので改めて期待」とコメントしていた、追い切りは1週前にWで追われ、最終追いはダートコースで走路試験を兼ねて時計が出されていた
・レースは開催9日目(Cコース7日目)で11月から続く開催の最終週の馬場の中37.8 – 60.9 – 36.5の後傾1.3で、前半の3Fをドスローで進めたが、まくりが入って600-1000mは11.6 – 11.5と速いラップを刻んだ、そこからラストの4Fは12.1 – 12.1 – 12.0 – 12.4と加速が少なく上がりを要する展開で、上位の上がりを使った馬が上がり順で3着までを独占する末脚決着
・内枠からスタートすると出て行って好位の馬群を追走した、道中には2角から向正面で外からポジションを押し上げる馬がおり、3角では中団の外のポジションとなっていた、勝負所では馬群の外をまわって残り500m付近から促されると中団の外になって直線へ、直線ではじわじわと脚を使って自身より内の馬を交わしたが、ラストは外から鋭く伸びた2頭に交わされて3着まで
・4角では3完歩ほど早く手前を替えてしまっていた
【7】中山2000m1勝クラス:6着:2ヶ月半:菅原
・陣営は「体調はキープしています。もまれ弱さがあるので、少頭数のここは良さそう」とコメントしていた、追い切りは併用で当週にはジョッキーが騎乗し5F自己ベストタイの83.5 – 66.6 – 12.1が馬なりで出されていた
・レースは開催13日目(Bコース3日目)の馬場の中35.9 – 59.4 – 36.1の前傾0.2で、道中をひたすら11.8付近が続く持続的なラップで進めると、ラスト3Fは11.8 – 12.3 – 12.0と上がりを要する展開で、4角5番手以内から上位の上がりを使った3頭が圏内を独占した
・9頭立ての6番枠からスタートすると出て行って好位のインを追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では残り4F付近から少しずつ促されたが加速しきれず馬群から置かれる形になると4角では鞍上は促すのを辞めており、直線は入線するだけだった
【8】東京1600m1勝クラス:2着:中1週:菅原
・陣営は「馬場が悪いと走りがバラバラになる。開幕週の芝で改めて見直したいところ」とコメントしていた、追い切りは坂路での軽めの時計での併せ馬が1本
・レースは開催2日目(Aコース2日目)の馬場の中34.6 – 57.6 – 34.6の前後傾フラットで、道中を11.5付近が続くラップで進めると、ラスト3Fは11.4 – 11.5 – 11.7とわずかにゴールへ失速する展開で、逃げ馬も2着に残してはいるものの、上位の上がりを使った馬で4着までを独占する末脚決着
・最内枠からスタートすると押して促して行ってハナへ、道中は2番手の馬が半馬身ほどの差で追いかけてくる展開だった、勝負所では残り3Fから促されると2番手から1馬身半ほどのリードを取って先頭で直線へ、直線では残り300mを過ぎてから本格的に追い出されるとしぶとく脚を使ったが残り50mの地点で交わされて2着まで、3着は2馬身半離していた
【9】東京1600m1勝クラス:5着:2ヶ月:木幡巧
・陣営は「良馬場なら前走ぐらいは走れるはずで、このクラスなら力上位。前進を期待」とコメントしていた、追い切りはいつものパターンで遅れも目立っていたが毎週併せ馬が行われていた、初の古馬との対戦で斤量は3kg軽い55kg
・レースは開催18日目(Dコース2日目)で春の東京開催の最終日の馬場の中34.5 – 57.8 – 36.1の前傾1.6で、道中をややハイペースで進めると、ラスト3Fは11.8 – 11.8 – 12.5と上がりを要する展開で、4角で5番手以内の2頭が1, 2着し、4角で9番手以下から上位の上がりを使った馬が3, 4着する決着
・内枠からスタートすると押して出して行って2番手を追走した、道中は最内を1つ開けて追走していた、勝負所では残り3Fから促されると少し外へ膨れるのを矯正されながら2番手から直線へ、直線ではゴールまでしぶとく脚を使ったが勝ち馬から0.3秒差の5着まで
【10】新潟1800m1勝クラス:3着:2ヶ月:菅原
・陣営は「中間は放牧へ。もうワンパンチ欲しいけど、状態面は悪くないので好勝負を」とコメントしていた、追い切りはいつものパターンで全体時計は比較的軽めで調整されていた
・レースは開催9日目(Aコース9日目)の馬場の中36.9 – 62.0 – 33.7の後傾3.2で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから1.0加速して11.0 – 11.0 – 11.7と伸びる展開
・外目の枠からスタートすると出て行って2番手を追走した、道中はスローペースだったが落ち着いて追走できていた、勝負所では馬なりで前との差を詰めて逃げ馬から1馬身ほどの差の2番手から直線へ、直線ではしぶとく脚を使って馬群から抜け出しにかかったが、ラストは外から伸びた馬に交わされて勝ち馬から0.2秒差の3着まで
・スタートとテンはそれなりに速いため、安定して先行する競馬ができている
・これまで上位の上がりを使う競馬をほとんどしていないように末がキレるタイプではないため、現状は先行力とポジション利を活かした競馬で最もパフォーマンスが出せるのでは
【11】中山1600m1勝クラス:1着:中2週:菅原
・陣営は「前回は最後で失速。千八は少し長かったかもしれないので、マイルで改めて」とコメントしていた、追い切りは当週にWで5F自己ベストの83.6 – 66.1 – 11.5が出され併せ先着していた、3歳で斤量は2kg軽い56kg
・レースは開催4日目(Bコース4日目)の馬場の中34.9 – 57.8 – 34.7の後傾0.2で、道中をミドルペースで進めると、800-1000mで先頭が入れ替わって11.2が入った、ラスト3Fは11.6 – 11.5 – 11.6と加減速の少ない展開で、4角で4番手以内の馬が圏内を独占する先行決着
・最内枠からスタートすると促して行ってハナへ、道中は2番手の馬が外で引っかかって行きたがる様子で、残り4F過ぎで先頭が入れ替わった、勝負所では残り500m付近から徐々に促されて2番手から直線へ、直線では外から並んできていた馬を離す脚を使うとラストは2馬身半のリードを保って優勝
・開幕2週目の馬場で最内枠からハナに立つ絶好の競馬で1勝クラスを突破
【12】東京1600m2勝クラス:3着:1ヶ月:菅原
・陣営は「味のあるレースぶりで勝てました。このクラスでも相手なりに走れそうです」とコメントしていた、追い切りはいつものパターンで全体時計は軽めだった、ハンデ55kg
・レースは開催4日目(Aコース4日目)の馬場の中34.5 – 57.5 – 34.5の前後傾フラットで、道中を11.5以下が続く持続的なペースで進めると、ラストは残り3Fから0.3加速して11.2 – 11.5 – 11.8とゴールへ失速する展開
・中枠からスタートすると出て行って好位の外を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では残り3F手前から促されて3番手から直線へ、直線ではキレる様子ではなかったもののしぶとくゴールまで脚を伸ばして勝ち馬から0.2秒差の3着
【13】東京1600m2勝クラス:1着:中2週:菅原
・陣営は「ハンデ戦だったこともあるけど、前走は頑張った。中間も順調にきています」とコメントしていた、追い切りはキャリアで初めて坂路のみで行われ、最終追いでは坂路での自己ベスト53.2 – 12.4が出されていた
・レースは開催11日目(Bコース2日目)の馬場の中36.3 – 60.0 – 33.1の後傾3.2で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.6加速して11.2 – 10.7 – 11.2と伸びる高速上がり戦で、上位の上がりを使った3頭で圏内を独占する末脚決着
・10頭立ての8番枠からスタートすると出て行って2番手の外を追走した、相変わらず道中は問題なく追走できていた、勝負所では馬なりで逃げ馬に並びかけて2番手から直線へ、直線では軽い手応えで残り300mから追い出されると反応して抜け出して優勝
・スローペースからの上がり勝負で終いも求められる展開だったが結果を出した、1勝クラスを勝ち上がれなかった時期と比較して力を付けている
【14】東京1600m3勝クラス:1着:中2週:荻野
・陣営は「いいレース内容で勝ってくれました。昇級初戦でも相手なりに走れそうです」とコメントしていた、追い切りはWで終い重点、ハンデ55kg
・レースは開催16日目(Cコース1日目)の馬場の中34.2 – 57.4 – 34.5の前傾0.3で、前半をややハイペースで進めると、600-1000mを11.5 – 11.7と若干緩めた、ラストは残り3Fから0.3加速して11.4 – 11.5 – 11.6と少しだけ減速する展開で、勝ち馬こそ逃げ馬だったが、2-4着には4角で8番手以下から上位の上がりを使った馬が差し込む展開
・内枠からスタートすると出て行ってハナへ、道中は2番手が半馬身ほどの差でプレッシャーをかけてくる展開だった、勝負所では馬なりのまま2番手からのリードを1馬身半に広げて先頭で直線へ、直線では軽い手応えのまま残り300mから追い出されると後続に差を詰めさせずに1馬身差で優勝
結論(再掲)
■デビュー前から去勢されておりデビュー戦ではまわりの馬を気にして集中して走れていなかったように気性的に難しい面があったが、早い段階で改善され、道中の折り合いを含めて優等生な競馬ができるようになっている
■特段キレる末脚があるタイプではないため基本的には速いテンを活かした先行競馬が信条なものの、前々走には東京1600mで36.3 – 60.0 – 33.1の高速上がり戦でも先行して上がり3位を使って優勝しており、1勝クラスを長く脱出できなかった時と比較すると明確に力を付けている
■これまで条件戦を4勝してオープン入りしているが、その全てがコース替わりor開幕から4日以内であり、過去には陣営からレース前に「馬場が悪いと走りがバラバラになる。開幕週の芝で改めて見直したいところ」とコメントが出されている所からも、開催終盤の脚を取られるような馬場よりは、綺麗な馬場で先行馬も簡単には止まらないコンディションで先行力を活かしたいタイプである
■また、4勝のうち3勝が追い切りで自己ベストの時計を出された時であり、追い切りで自己ベストが出されているタイミングでは素直に状態は良しと受け取りたい
■東京新聞杯では前が簡単には止まらない馬場コンディションになることが多く、先行力を活かしたく、2勝クラス3勝クラスと同舞台で連勝している本馬にとってこれ以上ない舞台である、前走がハンデ戦だったこともあり純粋な実力では他の出走馬に譲る面もありそうなものの、まだまだ成長著しい4歳馬である点や舞台への適性を考えると少なくとも相手には欲しい、もう1つ強めに評価するには内枠が欲しい
Gregory
