東京新聞杯の各馬分析6頭目はエコロブルーム。
結論に買い・消しなどの大方の見解とその根拠などを記載しているため、簡単には結論を見ていただければ十分かと思います。
東京新聞杯の過去レース分析とそれから得られた分析結論(レース傾向など)についてはこちらから。
基本情報(馬名:馬齢:血統(父×母父):前走:鞍上:斤量)
エコロブルーム:牡4歳:ダイワメジャー×米国型:前走ニュージーランドT(稍重)3人気1着:◯◯:59kg(+2kg)
結論
■スタートと二の脚が速く、鞍上が促さなくてもマイルで好位が取れる、折り合いも良好で直線での末脚が鈍るほど引っかかったことはなく、先行しながら直線で確実にもう一脚使える所が強み
■新馬戦とNZTは道悪で、シンザン記念でも馬場が緩かったことが良くなかったと言及されており、陣営もこれまで良馬場の方が合うとの旨のコメントをしているため、キャリアが少ない面も含めてまだ底を見せていない
■ニュートラルに先行できて直線でもう一脚使えることは東京新聞杯のレース質にマッチしておりプラス評価できるが、骨折をしての長期休養明けで59kgは難しい条件、人気や状態次第では本命まで評価したい側面はあるものの、怪我明けの状態はどこまでいってもわからない面もある、人気しすぎなければ少なくとも相手には
全レース分析
2歳
【1】東京1600m新馬(重):3着:浜中
・追い切りはW主体で1週前には83.7 – 66.7 – 11.4が出されていた、併せ馬も行われていたが、当週は終い重点で単走
・レースは開催5日目(Aコース5日目)で雨の降る重馬場の中36.2 – 62.4 – 35.6の後傾0.6で、道中をスローで進めると、ラストは残り3Fから0.7加速して12.5 – 11.4 – 11.7と残り2Fからの加速も大きい展開で、上位の上がりを使った2頭のワンツー
・内枠から好スタートを切ると好位の馬群を追走した、道中は折り合って追走できていた、勝負所でも馬群の位置取りのまま進めると好位内目の馬群から直線へ、直線では残り400m過ぎから進路が開いて追われたが外からスムーズに伸びた2頭には迫りきれずの3着まで
・直線では進路が開いた後にもややスムーズでない所があり、少し脚を余し気味の敗戦
【2】東京1600m未勝利:1着:1ヶ月:ルメール
・陣営は前走について「進路が狭くなって脚を余した」とコメントしていた、追い切りは併用で1週前には坂路自己ベストの53.6 – 12.6が出されていた
・レースは開催12日目(Bコース5日目)で前日に雨のあった良馬場の中36.9 – 61.2 – 33.6の後傾3.3で、道中をスローペースで進めると、ラストは残り3Fから0.6加速して11.5 – 11.0 – 11.1と加速する展開
・8頭立ての7番枠からスタートすると2番手から2馬身差ほどの3番手を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では残り3F手前から促されると3番手のまま直線へ、直線ではぐんぐんと伸びて後続を突き放すと、ラストは2位より0.6速い上がり最速33.2で4馬身抜けての圧勝
3歳
【3】シンザン記念:2着:2ヶ月:ルメール
・陣営は前走について「スローでも折り合えて、ラスト2Fのラップはかなり優秀」とコメントしていた、追い切りは全て併せ馬で、3週前には坂路で自己ベスト53.5 – 12.6が出され、1週前にはWで自己ベスト85.2 – 66.0 – 11.4が出されていた、初の関西遠征
・レースは開催3日目(Aコース3日目)の馬場の中34.3 – 58.4 – 36.1の前傾1.8で、前半3Fを飛ばして入ると、後半5Fは12.1 – 12.0 – 12.0 – 12.2 – 11.9と加速が少なく上がりのかかる展開
・外目の枠からスタートすると出て行って好位の馬群を追走した、序盤はやや行きたがっている様子だった、3角ではバランスを崩したかジョッキーが鞍にお尻を突くようなシーンがあった、勝負所では好位の馬群で動けない位置でまわってきて直線へ、直線では進路を求めて少しだけ外に出されて追われると、キレる感じではないものの脚を伸ばしての2着
・レース後鞍上は「初めての右回りだったので、1コーナーでバランスが悪くなりました。直線もすぐには反応できなかったけど、その後は伸びてくれましたね。馬場が緩いのも良くなかったですが、それでも2着。力はあります」と右回りと馬場への適性についてコメントしていた
【4】ニュージーランドT(稍重):1着:3ヶ月:横山武
・陣営は「道中で力んでしまったし、直線は荒れた内めを走らされた。本来は瞬時に反応できるので、中山は向くはず。良馬場でやりたい」とコメントしていた、追い切りはWと坂路の併用で、坂路では2週前と当週にそれぞれ53.0, 52.9の自己ベストが出され、Wでも1週前に自己ベスト82.9 – 65.8 – 11.1が出されていた
・レースは開催13日目(Bコース3日目)の馬場の中36.0 – 58.9 – 35.5の後傾0.5で、序盤を緩み切らないペースで進めると、ラスト3Fは11.9 – 11.7 – 11.9と上がりかかる展開で、4角4番手以内の馬で圏内を独占する先行決着、また、6着までを馬番8番以内の馬が独占する内枠決着
・中枠からスタートすると出て行って好位馬群の内目を追走した、道中は落ち着いて追走できていた、勝負所では残り500m付近から徐々に促されて好位の馬群から直線へ、直線では一度突いた進路が開かずに残り300m付近で外へ切り替えるとラストまでグイグイと伸びて先に抜け出した2着馬を差し切って優勝
・その後はNHKマイルCを目標に調整されたが5月1日に右脚に違和感があり回避した、後の精密検査では復帰まで6ヶ月を要する見込みの右第3中手骨の骨折が判明した
結論(再掲)
■スタートと二の脚が速く、鞍上が促さなくてもマイルで好位が取れる、折り合いも良好で直線での末脚が鈍るほど引っかかったことはなく、先行しながら直線で確実にもう一脚使える所が強み
■新馬戦とNZTは道悪で、シンザン記念でも馬場が緩かったことが良くなかったと言及されており、陣営もこれまで良馬場の方が合うとの旨のコメントをしているため、キャリアが少ない面も含めてまだ底を見せていない
■ニュートラルに先行できて直線でもう一脚使えることは東京新聞杯のレース質にマッチしておりプラス評価できるが、骨折をしての長期休養明けで59kgは難しい条件、人気や状態次第では本命まで評価したい側面はあるものの、怪我明けの状態はどこまでいってもわからない面もある、人気しすぎなければ少なくとも相手には
Gregory